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文書館データについて

本DBに収録した文書館資料のデータは、ウラジオストク市に所在するロシア国立極東歴史文書館(RGIA DV)の所蔵資料に関するもので、同館がソ連末期に作成したガイドブック(未公刊タイプ打ち手稿)を筆写して収集したものの一部である。

同館は、1943年にトムスク市に設立された、ロシア共和国中央国立極東文書館を前身とし、18世紀から1930年代までの、極東に関する公的機関の文書を中心に、全部で4000余のフォンド、約50万のファイルを所蔵する。ソ連邦末期の1991年に、ウラジオストクへの移転が決定され、1994年に移送が開始された。

文書の移送は2005年までに完了したが、最近まで同じ建物を沿海地方国立文書館と共用していたため、スペースの不足から、利用に供することのできない資料が相当部分(フォンドにして90パーセント以上)を占めていた。しかし、2012年9月のウラジオストクでのAPECの開催を期に、沿海地方国立文書館の移転が実現し、同館の資料へのアクセスは画期的に改善されたようである。

同館のガイドブックは、未公刊のままだが、同館のウェブサイトhttp://rgiadv.ru/で、所蔵資料についてかなりの情報が提供されるようになった。

これを併せて参考にされることをお奨めする。

兎内勇津流(usagi@slav.hokudai.ac.jp)

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